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サラリーマン奴隷のふとしたことを

ダンス・ダンス・ダンス

 大学生の時、一人でカフェに入ることはカッコいいものだと思っていた。その日も、街中にあるカフェモーツァルトに入った。モーツァルトにはたくさん本が置いてあって、その中から目についた表紙の本を手にとった。ダンス・ダンス・ダンスという本で村上春樹氏が書いた本だった。この本を読むまでは確か、一冊も村上春樹の本は読んでいなかった。

 本の真ん中くらいからざっと読んで、何となく面白いなと思った。主人公が食べる料理が何となく美味そうに感じた。帰りに本屋に寄って文庫本を購入して家に帰った。

 20歳くらいの時に購入して、今日まで10年以上経つけれど、5回くらいは読み返したと思う。ハワイのシーンが1番好きだった。熱帯のフルーツの匂いが本当にしてきたことも何回かあったような気がする。北国育ちで、旅行もあまりしない自分をハワイに行った気にさせてくれるシーンだ。ちなみに、結婚旅行はハワイに行った。

 今日、またこの小説を手にとった。自立し、成熟した中年男性の作法を主人公から学びたい思ったからだ。齢をとったものだな。